子供とのお出かけ

子供と行く金沢旅行のススメ!

子供と旅行に金沢に行く、というと、地味ねとか、渋いねとか、大人の旅に付き合わされるのかな?とか思われる方はいませんか?
実は、金沢は家族旅行にお勧め!
お勧めポイントをご紹介したいと思います!

兼六園は鉄板…入場する場所で混み具合が違う!

金沢と言えば兼六園。行ったからには外せない観光スポットの一つですよね。
ただ、お庭を見るなんて子供にはつまらない、と思っている方、いませんか?
子供はお花が大好き!大きなお庭に池があったり、橋がかかっていたり。
橋を渡るだけでも、なぜか子供は嬉しいみたいなので、兼六園は十分、子供も楽しめる
観光スポットの一つです。

ただ、人気の観光名所だけあって、いつでも大変混んでいます。
GWなどは入場券を購入する列、入場する列、とそれぞれに大混雑になります。
園内に入る前に行列に並んだ、なんて経験がおありの方、いらっしゃいませんか?
実は、兼六園への入り口は一つではありません。入場口をかえるだけで、行列に並ばなくてもスッと入れるようになるんです!

一番多くの方が入るのは桂坂口の入り口だと思います
ここはお食事処やお土産屋さんがあったり、駐車場やバス停からも近いですから、普通に考えたら、どなたでもここから入るものとお考えになると思います。

でも、そこを通り過ぎて、右奥に上がっていく細い道を進んでください。その先、左手に蓮池門口という小さな入口があります。実は、ここもきちんとした入口で(というより、びっくりすることになんと兼六園の正門なのだそうです!とてもそうは見えませんが)入場券も買えます。

我が家が行った時も桂坂口には、坂の下までずらっと行列があったのに、ここの入り口には人がいなくて、まったく並ばずにスッと入ることが出来ました。

しかも、入ったら、すぐ目の前にお茶屋さんがあります。
もし、兼六園でお庭を楽しみながら朝ご飯が食べたいわとかランチしたいわという方がいらしたら、絶対ここの入り口がおすすめです。

子供がいる旅は、マジョリティがしている行動を取ったらダメです。
GWなどの繁忙期以外は予約ができるお茶屋さんもありますが、繁忙期は予約自体受け付けていないので、とにかく現地に早く着くことが大切です。

朝ご飯だから、とか、お昼だからと時間にこだわらず、ほかの人がまだご飯を食べないうちに食事タイムにしましょう。ほんの20分違うだけで、実際食事が運ばれてくるまでの時間は何倍も違うという結果になります。

子供といる時はなんでも、早め早めが必須。
10時半くらいには食事に行くつもりになって移動を開始し、11時前に食事処に入り、11時過ぎには実際食べ始めるくらいの心づもりでちょうどです。

そうすると、ほかの人がカフェには早い時間にお茶タイムになりますし、観光が早めに終われば、旅館に一番乗りが出来て、まだほかのお客さんのいない時間にお風呂にいけたら、子供が大きな声を出してしまったらどうしよう、などの心配をせず、落ち着いてお風呂を楽しむこともできます。

兼六園の入場口は実は7つもある

桂坂口や上記した蓮池門口以外にも入口は5つもあります。それぞれアクセスに便利な場所が違いますし、入場の混雑具合も異なりますので、簡単にそれぞれの入り口をご紹介しておきます。

桂坂口(かつらざかぐち)
金沢城(石川門)の目の前で、兼六園周辺で最大の駐車場、石川県営兼六駐車場(普通車482台)の一番近く・徒歩3分のところにある入り口です。また、バス停「兼六園下・金沢城バス停」からも近く徒歩2分です。付近にお土産屋さんやご飯処も多いため、一番利用者が多い入口です。

真弓坂口(まゆみざかぐち)
金沢21世紀美術館が向かいにあり、二番目に利用者の多い入口です。また、金沢市役所・美術館駐車場(332台収容)の近く。この駐車場は金沢21世紀美術館の地下にあって、真弓坂口まで徒歩3分です。最寄りのバス停は、「広坂・21世紀美術館バス停」。

蓮池門口(れんちもんぐち)
とてもそうは見えないけど(何度もすみません)兼六園の正門の入り口。真弓坂口と桂坂口の真ん中にある出入口で、すぐ隣には、食事や甘味が楽しめる茶屋通りがあり、また、向かいには、老舗料亭の兼六園三芳庵があります。

桜ヶ岡口(さくらがおかぐち)
桂坂口から蓮池門口とは別の方向に徒歩2分のところにある出入口。この前には、金沢市が運営する「まちのり」というレンタサイクルのステーションがあって、自転車が借りられます。石川県営兼六駐車場からも徒歩4分。

随身坂口(ずいしんざかぐち)
成巽閣に続くなだらかな坂にある出入口。

小立野口(こだつのぐち)
金沢城公園の反対側にある出入口。

上坂口(かみさかぐち)
小さな料金所がある坂の途中の出入口。後述する友禅会館へは、ここからが便利

兼六園では迷子に気を付けよう、絶対見つからない!

実際兼六園で感じたのは、迷子になったら、絶対見つけられないということ。

我が家が行った時、栄螺山(さざえやま)という小高い丘へ登ろうとした夫と二人の子供。私はあちこち歩いて疲れていたので、下で待っていることにしました。

数分経って、なぜか夫と下の子だけが下りてきて…。

びっくりして夫に聞くと、夫もものすごく驚いて、会っていないのかと。

焦りまくって、丘を駆け上がると、眼下、まったく違う方向にものすごく焦ってかけていく長女を発見。恥もなく、ものすごい大声で名前を呼ぶと、周りの方はびっくり。

長女も立ち止まり、辺りを見回して、もう一度大声で呼ぶ私の声のする方向を見上げ、姿を確認すると、真っ青な顔の長女が一直線に私の方向へ駆け寄ってきて、出会ったときは大泣き。ということがありました。

この栄螺山、なんと真反対から降りられる仕組みになっていたのです。でも長女はそんなこと知らず、下りたら私が待っていると思い込んでいて、早くは歩けない次女のペースに合わなくて、一人先に母親に会いに来たつもりだった、、けど、下りても母親はいない、さっきとは場所も違う!となって迷子になったと知り、真っ青になって不安で駆け出していたということでした。

私が子供を発見できたのは、言い過ぎではなくてものすごくラッキーだからです。今思い返しても、あんなところで迷子になったら、目印もないし、旅館まで一人で行くこともできないだろうし、どうしたら良いか途方に暮れてしまいます。

兼六園は本当に目印がありません。大人にはわかる目印でも、子供には同じ植物に見えたり、池も広いので、池の対岸の様子はわからなかったり。とにかくひたすらに広大の敷地に草木が植えられているわけですから、一度見失ったら、見つけ出すことは困難を極めます。こういう場所が歩いてみて、あちこちにあるように思いました。

とにかく手を離さないであげてください!

兼六園には実は子供には危ないところがある。

また、もう一つ感じたのが、子供が一人で歩くには3,4歳なら特に危ないところがあるということ。高くて幅の細い橋に手すりがなくて、子供が一人で渡るには非常に危険であったり、池には子供ならいくらでも落ちられそうなところがあったり、狭い石の階段で横は水なのに、往来が激しかったり。迷子もですが、一緒にいても気を付けないと危ないところが何か所かありました。

兼六園は本当に素晴らしい庭園なので、是非子供にも見せてあげたい場所ですが、迷子と事故にはくれぐれも気を付けてください!

友禅会館の友禅染め体験は必ずさせたいアクティヴィティの一つ

兼六園を出て、上記した上坂口を出て、石の階段を降り、そのまま坂を下るり、大きな交差点の手前を右側に曲がると友禅会館はもうすぐです。この友禅会館、観光の雑誌に一応は載っているものの、すごく大々的には宣伝をしていないようですが、実は、子供にはヒットしそうな友禅染体験のアクティヴィティがあります。特にモノづくりが好きな女の子には、かなりの確率で大ヒットすると思います。

友禅会館の地下で、できる体験です。友禅会館へは入場券で有料ですが、地下は別で入場料がいらないので、間違って一階で入場券を買ってしまわないように気を付けてください。

もちろん、展示してある友禅染は素晴らしいので、こちらもおすすめではありますが、すぐそこに柵もなく、高価なお着物の展示があって、綺麗な色や花などの模様なので、子供は大興奮。ここを子供とまわるなら、高価な着物に絶対触らせないようにする緊張感があります。

体験は大きく分けてふたつ。

手描き体験
友禅作家の気分でハンカチ作り。
その場でお持ち帰りできます。
ハンカチ(45cm角)はピンク・クリーム・水色の3色から選べます。
対象年齢:小学生以上 付き添いで未就学児も可(所要時間約1時間)

型染め体験/型絵染め体験
型絵染めは、ハンカチまたは、トートバック、きんちゃく袋などから選べます。
対象年齢:未就学児も可(所要時間約30〜40分)

上記の様に書いてありますが、我が家の例ですと、まず型紙を選ぶのに時間がかかり、また絵染め体験も凝りに凝ってやって、教えてもらえる色んなわざ(ぼかしや色合わせなど)に挑戦したので、とても時間がかかりました。2時間~3時間くらいかかる可能性も考えて予定を組んでおいた方が安心です。周りの方を見ても、30-40分で終了された方は少なかったように思います。

手書き体験(ハンカチ)2,750円受付15時まで手描き体験(対象年齢:小学生以上 付き添いで未就学児も可)
手描き体験は、糊置きされた生地に、彩色していただきます。本格的な気分が楽しめます。
型染め体験(ハンカチ)1,650円受付16時まで型染め体験(対象年齢:小学生以上 付き添いで未就学児も可)
型染め体験は、デザインが施されている型紙を使います。誰でも簡単に体験できます。
型絵染め体験(ハンカチ)1,980円受付15時30分まで型絵染め体験(対象年齢:未就学児も可)
ハンカチに好きな型絵から選んで、お手軽に型絵染め体験ができます。小さなお子様でも体験できます。
型絵染め体験(トートバック)2,420円受付15時30分まで型絵染め体験(対象年齢:未就学児も可)
トートバッグ(36×35サイズ)に好きな型絵から選んで、お手軽型染め体験!小さなお子様でも体験できます。

型紙は果物や動物のような子供向けのものから、手毬やお花など、友禅染らしいものまで各種多数揃っています。5つ絵柄を選んで、それを使って絵染めを体験するものです。

我が家の次女は3歳直前の2歳でこの旅行をしましたが、一人で全行程するのは難しく、型紙選びを終えて、絵染めするところでは、パパと協力して、一つを仕上げました。小学一年の娘は一切のヘルプなしで全行程できました。

おそらく、年中さんくらいからは全部自分でできますが、年少さんだと親子でペアの方が安心かもしれません。

我が家の長女は、はまりすぎて、より良い物が作りたくなり、なんと2泊3日の旅行の間に再訪するということにまでなるほど、はまっていました。今でも、また行きたい!というほど、大好きで思い出深い体験となったようです。ちなみに作ってきたものは今でも使っています(^^)

布に型を置いて、その上から染料でトントンと絵染め体験をしていきます。

九谷焼の体験は幼稚園前でも楽しめる(^^)

九谷焼体験も子供が楽しめるアクティビティの一つです。
私たちは陶庵という工房で体験をさせてもらいましたが、子供の不思議なこだわりにもしっかり耳を傾けてくれて、一人で作りたいという気持ちを尊重してくれて、見守ってくれつつ、どうしても困ったときには手を貸してくれるという、とても素晴らしいサポートを頂きました。雰囲気も柔らかくて優しく、子供もウエルカムなムードでした。

小学一年生の長女は、不思議なこだわりを炸裂されつつ、一人で大丈夫。2歳は一人では難しいかなと思いつつ、いきなりろくろ体験をしたのに、説明を実演でしてもらったおかげか、割と一人でスイスイとしていて、親が少しサポートすれば、こちらも大丈夫でした。

決して焦らせることなく、じっくり体験させてくれました
2歳の体験の様子
小学一年の作品。お皿を作ったらしいです。乾かしてから焼いて送ってくれます。

こちらも結構時間がかかるので、2時間くらいはざっくりみておいた方が安心です。また、エプロンは用意しておいてくれているものの、子供用はないので、持参する方が安心です。

東茶屋町のお茶屋さんで楽器が体験できる

金沢観光で外せないと言えば、東茶屋町も外せません。
ここは、お土産屋さんやカフェが並ぶ通りなので、子供でも十分楽しめますが、その中でも是非行ってもらいたいのが「志摩」。

ここは、文政三年(1820)に建てられたお茶屋の建物で、これまで手を加えることなく、江戸時代そのままに残っており、学術的にも貴重な文化遺産として高く評価されているものですが、二階に、当時あでやかな舞や遊芸が披露された間があり、そこに、当時使われていた鼓などの楽器があり、少し体験させてもらうことができます。

もちろん、マナーを守り、丁寧に扱うことが大切ですが、子供でも、楽器を体験させてもらうことができます。

思いっきり叩かないように見守りたい

妙立寺は小学生以上!

金沢の観光スポットで実は私が長年行きたいのは、忍者寺の異名を持つ妙立寺
かつて学生時代に金沢を訪れた時は予約していなくて、入れず、今回は次女が未就学児だったため入れず。。なのですが、とにかくすごく面白そうだし、小学生以上のお子様だけがいらっしゃる方はぜひ!行ったことがないので、レポートはできませんが、詳細をまとめておきます。

ここはお寺のいろいろなところに忍者の館のような落とし穴や隠し階段、落とし穴階段などなどが隠されていること。だからこそ、安全を守るために小学生以上しか受け入れていません。親が同伴していたとしても、未就学児は入れません。しかも、よくある、少し大きく見えるから、というのは通用しません。年齢はパスポートや保険証などで証明する必要があります

そして、予約必須。予約は電話のみ。1ヶ月前同日から。人気のスポットなので、早めの予約をおすすめします。詳しくはHPをご覧ください。

東京から一泊二日のモデルコース

(一日目)
8:12 東京駅から新幹線で一路金沢へ
 車中で駅弁朝食
10:47 金沢駅到着

11:00 兼六園へ 蓮池門口から入園→すぐにランチ
12:00 兼六園散策開始(余裕があれば成巽閣に足をのばす)
14:00 友禅会館で絵付け体験
16:30 旅館チェックイン
 旅館ライフを楽しむ

(二日目)
旅館ライフを満喫(朝風呂やゆったり朝食)
10:30 チェックアウト
11:00 九谷焼体験
13:00 遅めランチ(予約しておいたお寿司ランチ・子供連れには個室予約がお勧め)
14:30 東茶屋町散策
 →ここで時間があれば、金沢城散策、近江町市場見学、俵屋のあめなど行く
16:47 金沢駅出発 新幹線で東京へ
 車中で駅弁お夕飯
19:20 東京駅到着

子供が親と旅行を楽しんでくれるのは人生でもそんなに長い期間ではありませんので、いっぱい子供との旅行をしたいですね!

しぇんこ

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