子供とのお出かけ

山形旅行ー銀山温泉と赤湯温泉ー子連れの工夫

コロナの騒動になる直前、年末に行った山形旅行について書きます。
冬の観光地として名高い両温泉なので、もし計画するなら、そろそろ計画しどき!と思って、参考にしていただきたく、アップしたいと思います。
それぞれの温泉地の特徴や良さはもちろん、
我が家は夫と私、子供2人(女の子7歳と3歳)で行きましたので、子連れの工夫も合わせて書きます。

子連れに温泉旅行は合わない?

まず、誰もがこれを不安に思うのではないでしょうか。
温泉旅行となると、メインは温泉とお食事。しかし、こんな旅行は子供には向かないのではないか。
子連れなら、テーマパークとか牧場とか、子供にとってのアクティビティがないと難しいのではないかと。

これは、もう、お子様の個性によります。
例えば、我が家の娘たちは普段でも、雨の日の休日はアフタヌーンティに行くのが大好き。
食べることが大好き。
そして、温泉が大好き。
露天温泉に入って、周りの景色を見るのも好きです。

このタイプのお子様なら、ほんの少しの工夫で、十分、温泉とお食事の旅を楽しむことができます。我が家では次女が2歳の頃から、このタイプの旅行をしています。

ちょっとの工夫というのは、例えば、お絵かき帳を持っていくこと。カラーペンか色鉛筆を持っていくこと。これで、食事の時、子供が終わってから大人が終わるまでの間、今日の旅行の絵日記を描きましょう!で時間がもちます。
年齢的にそれが難しいならば、お気に入りの絵本なども候補です。

銀山温泉

雪景色、温泉というキーワードでほぼ必ずヒットしてくる温泉地の一つが銀山温泉。
かつての名作「おしん」の撮影の地としても名高い温泉地です。

アクセスはシンプルで、大石田駅まで電車で行くと、そこに旅館のバスが迎えに来てくれるので(これは旅館によるかもしれません。私たちは能登屋旅館に泊まりました。ただ、多くのバスが来ていたので、おそらくどの旅館でも送迎はあるかと思います)、それに乗れば銀山温泉に連れて行ってもらえます。これは前日までの予約制です。
温泉の入り口でバスを降りて、温泉街を通って、旅館まで歩くだけ。5分もかかりません。
荷物はゲストの送迎の車とは違うトラックで運んでもらえて、旅館に運び入れてもらえるため、雪が降っていても安心です。

この迎えのバスは昨年の年末に行った時には、13:40と15:45の2回ピックアップの時間がありました(これも能登屋旅館が設定している時間です)。
電車の時間に合わせてピックアップの時間を組んでくれているので安心です。

お勧めは最初の13:40のピックアップに合わせていくこと。
これで行くと、温泉街をぶらっと散策→お茶→旅館の一番風呂を頂く→夜景のそぞろ歩き→お夕飯→また温泉→再び散策、というコースがぴったりはまります。

野川とうふや

温泉街にいろいろなグルメがありますが、一押しなのは「野川とうふや」の「立ち喰い生揚げ」。ここはeat inはなくて、立ち喰いが基本です。普通の民家に小さな看板が出ていて、おじゃましまーすという感じで引き戸の玄関を入ると、簡単なカウンターがあって「立ち喰い生揚げ」か「立ち喰い湯豆腐」かを注文する仕組みになっています。目の前に小さな小屋があって、その中で食べることも出来ました。ここはおとうふやさんの専用ではなく、自動販売機もあったので、休憩所という感じだと思います。

とにかく、ここの「生揚げ」が最高!揚げ出し豆腐と厚揚げの絶妙な合いの子みたいな味で、香ばしくカリッとした外側に中はふわふわのお豆腐。あまりのおいしさに1泊2日の銀山温泉で2回食べました。

お豆腐一丁軽く食べられてしまうのに、これを食べても旅館のご馳走が食べられなくなるということはない軽さ。とにかくお勧めです。

7歳の長女は、人生で食べた中で一番美味しいお豆腐と言っていました。

白銀の滝

温泉街の一番奥にある滝。
雪の季節は足元が少し滑るので要注意ですが、3歳でも大人が手をつないであげれば自分で歩いて行けるところでした。

この右側の道を降りるところが少し滑ります。この先に白銀の滝があり、たくさんマイナスイオンが浴びられます!
温泉街の入り口には足湯もあります。到着時は晴れていて、足湯をしている方がいました。

私たちが到着した時、銀山温泉は晴れていて、積雪もなしでした。事前に旅館に問い合わせていて、本格的な雪が見たければ1月末から2月がお勧めと言われていましたが、12月の月末なら例年は雪が積もっていると言われたので、期待して、雪靴を着用していったのに、がっかり、と思っていたら、間もなく雪が降り出し、、、

部屋からの景色 その1
部屋からの景色 その2

その後、どんどんどんどん降って、一夜明けたら一面の銀世界に!

部屋からの景色 その1と同じ場所
部屋からの景色 その2と同じ場所

ひとたび降り出せば、さすが雪国、関東での降り方とは全然違って、激しいわ寒いわ。ちなみに防寒着は旅館で貸してもらえました。これは旅館によって違うのかもしれませんが、能登屋旅館は温かいコート?スキーの選手が羽織っているような防寒着を貸してもらえます。

能登屋旅館

銀山温泉と言えば能登屋旅館と言っても過言ではないくらいの老舗旅館。
かの名作「おしん」の舞台の撮影に使われたお部屋もここにあります。そのお部屋は、本館川側二間客室。私たちはこのお部屋に泊まりました。

予約をした地点(夏前だったと思います)で、このお部屋しか空いていなかったため、ここを「おしん」の撮影地とは知らず予約しましたが、とても落ち着いた、立派なお部屋で大正浪漫を満喫することができました。

乙羽信子さんが実際撮影で使ったという鏡台などもそのままお部屋にあったので「おしん」ファンの方はこちらのお部屋必見です。

お風呂

ここは源泉だけあって、お湯が濃い!というのでしょうか。とってもお湯がなめらかですごく良かったです。

こちらの旅館には、大浴場と露天風呂、洞窟風呂、展望露天風呂があります。

展望露天風呂

冬は閉まっているようです。

洞窟風呂

洞窟風呂は館内から行けますが、洞窟風呂というより、ボイラー室みたいな風情で子供は怖がっていました。足元も洞窟風呂なので、岩がごつごつしている上に、滑りやすく、特に3歳には少し危険でした。
また、温度も源泉なので、当たり前かもしれませんが、子供にとっては少し熱く、湯の花が浮いているのが、何とも言えないオドロオドロしい雰囲気に拍車をかけ、子供達は早々に退散してしまいました。

こちらのお風呂を喜んだのは、夫。すごく良かったみたいです!

ここは早い者勝ちの貸し切り風呂なので、家族や一緒に行った仲間だけで入ることができます。

大浴場と露天風呂

ここは、最高に良かったです。
特に夕方から雪が降り出したので、濃厚な泉質のお風呂に浸かりながら、雪が舞うひんやりとした空気を感じての露天風呂は、延々に入っていたい至福の時間でした。

能登屋旅館は15組しかゲストがいないからなのか、3回ほどお風呂に行きましたが、一度もどなたにも会うことがなく、子供達2人とのびのびと入ることができました。

子供と快適にお風呂に入る工夫

これは別の記事に詳しく書きたいと思いますが、一番簡単な対策は他のゲストの方と時間をずらすこと
旅館のお夕食は豪華で時間が多いと2時間くらいかかることもあります。
急いで食べるのも風情がないですし、1時間半はかかると見込むとすると、子供が眠くなってしまう可能性は多いにあるので、なるべく早く旅館に入って、他の方がまだ観光などで入らない時間帯に入ることがおすすめです。

我が家は旅館自体がメインになるような、風情のある素敵な旅館に宿泊できる日は、チェックイン可能時間にはチェックインするようにして、必ず一番風呂をいただいています。

そのあと、ゆっくり旅館ライフを満喫して、一番早めの時間帯にお夕食をお願いして、ゆっくり頂いて、もしまだ体力があれば、またお風呂を楽しむことにしています。
この時間は他のゲストの方のお食事の時間になることが多いので、旅館で殆ど他のゲストの方と一緒になったことはありません。もちろんゼロではありませんが、ほぼ貸し切り状態で入っています。

そして、もし子供が眠くなってしまったら、夫と交代でお風呂を楽しむことにしています。

早めに就寝することで、朝も早くに目が覚め、他のゲストの方がおはいりになる前に、お風呂に行けます。
だいたい、私たちが出てくる頃に他の方が入りに来る、というのがパターンです。

とにかく子供と一緒の旅行は先手必勝。
早く起きて、早めに行動を開始して、大人のゴールデンタイムはあらゆるところでなるべく外して、ゆっくり子供との時間をイライラせず過ごせるように時間のセットアップを工夫しましょう!

お食事

夕食

この状態からスタート。

尾花沢の雪降り和牛のしゃぶしゃぶ
岩魚の田楽と言う名の塩焼き(塩焼きにしか見えなかった…)
手打ち蕎麦
滝川豆腐(上にご紹介した野川豆腐屋さんのもの、寒天とお豆腐をミックスしたもの)写真左下の物
鯉の甘露煮
鴨汁
などなど、まだまだありましたが、、。
山形の昔からの名物である鯉の甘露煮が最後にどーんと出てきて、おー!となりす。
なかなかボリューミーな甘露煮でした。

子供には大人に準じたお料理と子供向けの料理という2つの設定があり、それぞれ大人料金の70%、50%の料金体系になっています。

我が家は大人に準じたお料理にしましたが、子供2人それぞれに鯉の甘露煮がどーんと出てきて、完食は難しかったです。

ちなみに鯉を召し上がったことがない方も多いと思いますが、少しだけクセのある味なので、万人受けするお魚ではありません。もしかしたら、お子さんには難しいかもしれません。

朝食

温泉卵と湯豆腐が美味しくて感激!ボリュームもたっぷりありました。

銀山温泉ー上山温泉ー赤湯温泉

二日目は赤湯温泉に移動して、森の湯旅館に泊まりました。
赤湯温泉は基本的に旅館ライフを楽しむ温泉地のようです。
周りにはあまり観光名所がなくて、普通の街に旅館が点在している印象でした。

我が家は銀山温泉から上山温泉に立ち寄り、上山城を観光してから赤湯に行きました。
上山城は一番上まで行けて、それぞれの階で展示物もあります。

また、周りには屋敷跡というのが点在していますが、実際まだお住まいになっている家が多く、中まで入って拝見することはできませんので、上山で降りても2時間もあれば、十分というところです。

森の湯旅館

赤湯温泉の森の湯旅館に宿泊しました。
温泉街の風情がないのを帳消しにしてあまりあるくらい、旅館が最高です。

お風呂

大浴場と露天、そしてお部屋によって露天風呂ががついているお部屋とがあります。
我が家は「つくし」という石造りのテラスにつながる露天風呂が付いているお部屋にしました。

大浴場

この旅館で一番残念なのが、この大浴場です。唯一の残念と言っても良いくらい、他は素晴らしかったんですが、とにかく小さい。そして、とても普通。

露天風呂

大浴場からつながっている旅館が多い中、こちらでは大浴場と露天風呂が独立した造りになっており、一度着替えて移動しないとなりません。そして、こちらには洗い場はありません。かけ湯が出来る程度です。

こちらは、解放感やしつらえ、風情あらゆる面で素晴らしかったです!
夜の露天風呂も良かったし、朝風呂も最高でした。

大浴場に一回、露天風呂に二回入りましたが、まったくどなたにもお会いせず。夫も絶えず1人だったようです。

お部屋の露天風呂

奮発して露天風呂付のお部屋にして本当に良かった!と感激したのが、このお風呂。子供たちも喜んで、何度も何度も入っていました。

石造りのテラスに続くお風呂と書いてあって、目の前にお庭があるとは知らなかったんですが、お部屋専用のお庭が広くあって、広々としたお庭を眺めながらお風呂に入れて至福!

洗い場ももちろんついていました。
この石造りのテラスを進むとお部屋に来られます。
このテラスには出ることが出来て、
この木の椅子が子供たちには大うけで寒いだろうに、ずっとここで庭を眺めながら遊んでいました。

お食事

肉好きなら、人生に一度は絶対来たい!と思うであろう、素晴らしいお食事でした。まさに米沢牛フルコース。
赤湯温泉を予約するとき、何軒かにお伺いしましたが、よくあったのが、山形牛から米沢牛へのステップアップするというもの。それだけで6000円くらい、どん!と上乗せという印象でした。

こちらは、何もそういうことがないまま、米沢牛のフルコースが出てきました。
もう、どれもこれもおいしくて美味しくて、お腹に限界があるのが憎たらしくなるくらいの、ものすっごーい美味しさでした。

大満足。

ここからスタート。

メニュー
座付 飲む酢 りんご酢 ピングレープフルーツ
先附 米沢牛しゃぶ握り ガリ
糧物 ・あけび 豚肉 舞茸みそ炒め
   ・芹の油浸し ・切り干し大根、人参、皮鯨の煮物
前菜 (珍味入れ)米沢牛 牛筋名古屋風 浅月  
   椿サーモン寿司 黄身香煎
   蛤うに焼き 南瓜茶巾金柑見立
   大王松松葉刺し(千社唐西京漬 海老 独活)
   豚バラ長芋シナモン焼き くわいカステラ
強肴 米沢牛フィレステーキ ベビーリーフ
   (庄内塩 レモン 山葵)
鍋物 米沢牛ハリハリ風鍋
酢物 真鱈酒蒸し かもじ葱
ご飯 五目炊き込みご飯
吸物 「かぶらのみぞれ仕立」
   鰤塩焼き みじん三つ葉 口柚子
香物 季節の物
甘味 豆腐のチーズケーキ ミント
   栗松風 季節の果物

何から何まで美味しすぎるんですが、

写真右下の「米沢牛しゃぶ握り」の美味しいこと!とろけること!もう、これは絶品。

糧物のあけびや豚肉、舞茸のみそ炒めも、芹も、切り干し大根と皮鯨の煮物も、こんなにおいしい糧物あるんだー!という感激のおいしさ。

それは前菜も同じで、人生で食べた前菜の中で石川の「あらや滔々庵」と甲乙つけがたい、素晴らしい前菜でした。

お腹の許容量に自信のない方は豚バラ長芋シナモン焼きあたりを男性にあげても良いかもです。美味しいですが、お腹にどん!と来ました。

米沢牛はもう、とける。フィレなんだけど、すっごく柔らかいし、良い感じにサシも入ってて、これまでのフィレステーキの中で断トツ!
普段はサーロインステーキ派なんですが、こんなフィレならフィレ派になりそう!というおいしさです。

そしてハリハリ鍋風のしゃぶしゃぶもおいしくておいしくて、しかし、、この辺りからお腹との闘いになります。ものすごい量なのに、どれも残したくない。

なのに、真鱈の酒蒸しがまた、これまで食べた鱈の中で断トツ美味しい!というものすごい美味しさ。実はそんなに鱈自体好きじゃないのに、美味しすぎてびっくり。

でも、ここでギブアップしてはダメ。
「かぶらのみぞれ仕立て」は必ず飲んでください。
美味しいです!

ということで、だ~い満足できるお食事なので、絶対変におやつ食べないで、お腹ぺっこぺこにしてお夕食を楽しんでください。

子供のお食事

こちらも子供用とか大人に準じたとかありました。
我が家は娘たちが食いしん坊なので、大人に準じたものにしましたが、大正解。
米沢牛の握りやらステーキやら、その他、ここは外せない!っていうメニューは全部子供にも出てきました。
違うのは糧物や前菜あたりが、グラタンなど、子供が食べやすいものにかわっていたこと。このグラタンがすごく美味しかったみたいです。
7歳も3歳も夢中で食べて、ステーキも二人とも完食!大満足でした。

米沢

赤湯から米沢に立ち寄ったものの、年末ということもあり、あっちこっちが閉まっていました。博物館も閉まってるし、体験物は全てクローズ。さあ、困った、となったものの、食いしん坊の我が家が米沢にいるのだから!と最後にもう一度米沢牛を堪能して帰ることに決めました。

これが大正解!

米沢牛の専門?の焼き肉のお店。リーズナブルな上にすっごく美味しかった!!再訪したいー!

美味しすぎて頭から足の先まで幸せになりました。
帰りにタクシーの方に聞いたら、美味しくて有名な焼き肉屋さんなのだそうです。当たりに行けましたね!と言ってもらいました。焼肉屋さん「さか野」前がお肉屋さんで後ろ側にお店があります。

まとめ

銀山温泉で大正浪漫の風情をたっぷり味わい、源泉の素晴らしい泉質の温泉でお肌をつるつるにして、心のこもったおもてなしを頂き、赤湯温泉で最高の米沢牛のフルコースに舌鼓をして、景色を楽しみながら露天に入り。。

この二つの温泉地、能登屋旅館と森の湯旅館の二つの旅館、最高でした。
大人はもちろん、子供が再訪したい!また山形に行こう~!とせがみまくっているほど、大満足の旅行でした。

最後に一つ!
もし、雪のシーズンに行くなら、雪靴をお勧めします。
全員雪靴で行って快適に過ごし、足が冷たい、などと雪の中でも思わなかったのに、最終日、米沢で晴天だったし、雪もなかったので、普通のブーツに私だけ履き替えたら、足が冷えるのなんの・・雪のあるなしにかかわらず、いつ何時降ってくるとも限らないし、寒いので!雪靴で行くことをお勧めします。

しぇんこ

COMMENT