子供に読ませる本はどう選ぶ？幼児から小学校低学年まで　その２

レオ・レオ二がご自分のお孫さんと遊んでいる時に、楽しんで作ったと言われている作品。あおくんときいろちゃんは大の仲良しで、会った嬉しさから緑になってしまいます。遊び疲れて、緑のまま家にかえったあおくんときいろちゃんはお父さんとお母さんに「うちのこじゃない」と言われてしまい、悲しくて泣いているうちに、2人は青い涙と黄色い涙になり、元の姿に戻ることができるという楽しいお話。

対象年齢：1歳～年少

赤い帽子のとこちゃんは元気な男の子。ちょっと目を離すと、市場、動物園、海水浴場、お祭り、どこでもすぐいなくなってしまう。子供が大好きな絵探しの絵本。

対象年齢：２歳～年少

お母さんが作ってくれた赤いチョッキを着て嬉しそうなねずみくん。「ちょっと貸して」とお友達が次々とやってきて…。段々とチョッキが伸びていくところが楽しい作品。

対象年齢：２歳～年少

かっぱが「かっぱかっぱ…」と言いながらトンネルをくぐると、「…ぱっかぱっか」と馬になって出てきた！言葉を区切るところで意味がかわる、ことばの楽しさに触れられる一冊。お子さんがはまること間違いなし。

対象年齢：２歳～年少

ぞうのぐるんぱは行く先々でとてつもなく大きなものを作って失敗ばかり。でも、最後に作った幼稚園は大成功！！堀内誠一さんの絵が、幼児に親しみやすく鮮やかな色彩の楽しい絵で子供たちの心を刺激する楽しい作品。内容やストーリー展開もシンプルなので、早いうちから楽しめる絵本。

対象年齢：2歳～年中

満月の夜に生まれた青虫がさっそく食べ物を探し始め…。読んでいくうちに曜日、個数、食べ物の名前までが自然と覚えられてしまう優れもの。エリック・カール独特の鮮やかな色彩感、あおむしが食べた物に穴が開いていたり、食べた物の個数に合わせてページの大きさが変化する楽しさなど、ユニークな本作りも大きな魅力。

対象年齢：２歳～年中

幼稚園受験には必須と言われるこの絵本。
でも、そんなことは関係なく、特に女の子には是非読んであげたい一冊。
空から一枚の真っ白な布が落ちてきて、それでワンピースを作り、真っ白いワンピースを着てお散歩にでかけるうさぎちゃん。お花畑に行くとお花模様のワンピースになり、雨が降ると水玉模様のワンピースになり…。女の子が大好きなファンタジックな作品。
絵本の作りにリズム感があるのも楽しさを倍増させる。

対象年齢：２歳～年中

エリック・カールが娘のサースティンのために描いた作品。「お月さまを取って」という無茶なお願いを叶えるべく、長い長い梯子を持ってきて、高い山の上にかけます。長い梯子の表現、山や月の高さの表現、お月さまの大きさの表現が斬新で遊び心があり、子供の心をつかむこと間違いなし。月の満ち欠けも自然と学べてしまう楽しい一冊。

対象年齢：3歳～年中

よわむしのラチのところに、ある日らいおんがあらわれます。その日からラチはらいおんと一緒に強い男の子になるトレーニングをはじめます。段々勇気をもっていくラチとともに「やればできる」を追体験できる一冊。男の子のお話ですが、是非女の子にも読んであげたい一冊。

対象年齢：3歳～年中

雪の上に落ちていたてぶくろに次々と個性的なファッションの動物が訪れて、中に入れて、と言います。動物のファッションや表情が魅力的で、てぶくろに動物が増えるたびに、豪華なてぶくろの家に変わっていく様子もとても楽しい。ファンタジックな内容とともに絵にも着目したい素晴らしい一冊。

対象年齢：3歳～年長

てんぐちゃんと遊ぶだるまちゃんは、次々とてんぐちゃんの物が欲しくなります。他人の持っているものが何でも欲しくなるだるまちゃんはまさに子供そのもの。でも、だるまちゃんは同じものを買うのではなくて、家にあるものを工夫して、似た者やちょっとの工夫を加えて自分なりの物で満足します。全く同じものを買うより、むしろこの方が楽しいと思える愉快な一冊。

対象年齢：３歳～年長

そらまめくんの宝物はふわふわで自慢のベッド。友達が「貸して」と言った時、素直に貸してあげられなかったそらまめくん。ある日大切なベッドがなくなってしまいます。そんなそらまめくんの窮地に、お友達はベッドを使っても良いと申し出てくれます。そんな時、そらまめくんは自分のベッドを見つけますが、うずらが卵を温めるのに使っていて…。このお話は大切な物を独り占めにしないで「貸して」「どうぞ」と言えるようにという意図のある絵本ですが、そんな教訓めいたメッセージがダイレクトには来ない可愛い絵とほんわかしたストーリーでお子様の心をつかむこと、間違いなし。そして、同時に豆にも詳しくなれて食事も楽しくなります。

対象年齢：3歳～年長

作者の言葉：広い広い空を見ていると、いろいろなものが見えてきます。ぼうは広い広い空を見て、いろいろなことを考えます。体の中がどんどん広くなっていくのがわかります。そうして優しい気持ちになっていきます。

この絵本は、大人が読むとおそらく「だから、なんだろう？」となります。何が魅力なんだろう？と。しかし、子供には作品に流れるユーモアがキャッチできる模様。

対象年齢：3歳～年長

人気の「ばばばあちゃん」シリーズ。ある日すいかのたねの種を庭にまきますが、そのまいた種とばばばあちゃんとのやりとりが何とも楽しく引き込まれる一冊。

対象年齢：3歳～年長

3歳のみほちゃんがはじめてお留守番をするお話。お母さんが家を出て行った瞬間、何もかもの音が冴えて聞こえてきて…。まだお留守番をしたことのないお子さんもこれを読めば、お留守番をした気持ちが味わえることでしょう。3歳のみほちゃんが頑張る姿が健気で、山本まつ子さんの絵が幼児の表情そのままで親も読んでいてきゅんとくる作品。

対象年齢：3歳～年長

幼稚園の遠足の日。子供達が楽しみにしていたお芋ほり。でもその日が雨で延期になります。「つまらない」と落胆する子供達。「お芋は待てばどんどん大きくなるよ」という先生の言葉でお芋を描くことになりました。紙一枚じゃ足りなくて、どんどん大きくなるお芋。どうやって運ぶ？？いろいろなアイディアが出てきて、最後はお芋パーティ！初版から50年たっても色あせない、子供のこころを刺激する楽しいお話。

対象年齢：年少～年長

お母さんに叱られて、夕飯抜きで寝室に入れられたマックス。すると、マックスの部屋には木や草がにょきにょきはえてきて。冒険に行き、たどりついたのは、かいじゅうたちのいるところ。そこでわがままの限りをつくしますが、ふと寂しくなり、家に戻りたくなります…。子供達なら誰でも共感できるであろう作品。特に5，6歳の男の子には是非読んであげたい一冊。

対象年齢：年少～年長

宝集めに夢中だった大盗賊の3人組が、あるみなしごと出会ったことから何かしなければと思い、意外な展開に‥。

対象年齢：3歳～1年生

いもうとは寝ているからと、お母さんが買い物に行く間のお留守番を頼まれたあさえ。でも、いもうとはすぐに起きてきてしまいます。あさえは一生懸命いもうとを楽しませようと遊んであげますが、ふといもうとがいなくなってしまいます。いもうとに何かあってはと必死で探すあさえの描写が見事で、胸が締め付けられます。

母親は上の子に、下の子の面倒をつい気軽にお願いしてしまいます。でも、何かあった時、こんなにも上の子は自分を責めて不安になるのだと、こんなにも責任感を持っているんだと改めて気づかされる一冊。妹や弟のいるお兄ちゃんお姉ちゃんのお子さんには是非読んであげて、日ごろの感謝を伝えて抱きしめてあげたくなる一冊。私はこれを読んだ時、あさえを抱きしめてあげたくなり、上の子のいろいろな気持ちに気づきました。

対象年齢：３歳～1年生

子育てに忙しく、仕事をおろそかにして家業が没落した両親が子供の協力を得て成功を手にするというストーリー。物語もさることがながら、一羽一羽を、丁寧に、表情豊かに描いているからすを見るだけでも楽しい一冊。また、パンもたくさん出てくるので、お子さんとどのパンが好き？という話に発展するのは確実。パンを食べるのがとっても楽しくなる、子供が大好きな本。

対象年齢：3歳～1年生